高卒でも図書館で働くことはできます。
また、高卒のまま大学を卒業しないで司書資格を取得することも可能です。
高卒でも図書館で働ける?
高卒でも図書館で働くチャンスはあります。
以前、「図書館の求人情報をハックする 主婦だけにおすすめする求人とは?」という記事の中でも書きましたが、図書館業務の中には司書の専門性が必要ではない業務があり、そういった求人には「高卒以上」「司書資格不問」など比較的やさしい応募資格が求人情報に掲載されていると思います。
そういった求人情報にはどういった業務があるのかというと
- 本の貸出・返却などの簡単なカウンター業務
- 本の配架(返却された本などを正しい場所に戻す作業)
などがあります。
配架のような体力を使う業務は、若くて体力がある人材が求められていることもあります。
高卒で図書館の正規職員になるには
都道府県や市町村の初級・中級など受験資格が学歴不問の採用試験に合格すれば、図書館に配属されるという可能性があると思います。
図書館に配属されてから実務経験を積み、必要性を感じたら司書資格を取得するという方法もあるし、雇用主である行政に受講をすすめられることもあるかもしれません。
わたしは10年前に司書講習で司書資格を取得しましたが、同じ講習を受けている人の中にそういう人がいましたよ。
高卒でも司書資格を取得できる?
前述のとおり、司書資格を持たないまま高卒で図書館での仕事につくことはできます。
では、司書資格の取得についてはどうでしょうか。
高卒であれば大学への入学資格があるので、大学に入学してそこで司書資格を取得することができます。
しかし、大学を卒業どころか入学しなくても司書資格を取得することも可能です。
司書講習で司書資格を取得
大学に入学・卒業しなくても司書資格を取得するには、司書講習を受講し、そこで必要単位を取得する方法があります。
しかし、司書講習の受講資格は、
短大や高等専門学校などの卒業生も含め、大学に2年以上在学し62単位以上を修得していること
高卒ではそもそも司書講習の受講資格がありません。
ですから、司書講習を受講できる条件をまずクリアしなければなりません。
高卒で司書講習を受けるには
高卒で司書講習を受講しようと思ったら、まず司書補講習を受講し、司書補資格を取得する必要があります。
司書補資格を取得したら、さらにそこから2年以上図書館で実務経験を積み、そこではじめて司書講習を受講できる条件が整います。
最短で3年かかることになります。
- 司書補講習を受講し、司書補資格を取得する ↓
- 図書館で2年間実務経験を積む(アルバイト、パート、派遣でも可) ↓
- 司書講習を受講し、司書資格取得
通信制大学・短大で図書館司書の資格を取得する
通信制大学で司書資格を取得する方法もあります。
下記に当てはまる方は、司書講習よりも通信制大学がよいでしょう。
- 司書講習を受講できるまでの3年が長い(もっと早く取りたい)。
- 実務経験よりも先に司書資格を取得したい
- 大学卒業資格や学士の学位を取得したい
- 他の資格を合わせて取りたい
など
通信制大学または短大で司書資格を取得する場合、科目履修は短大卒以上のみなので、正科生として大学に入学し司書資格取得と大学卒業資格を同時に取得する必要があります。
短大であれば2年で取得できますが、大学卒業資格や学士の学位を取得したい場合は4年かかることになります。
通信講座に司書課程のある大学は少なくありません。
スクーリングに通うことを考えたら、できるだけ自宅に近い大学を選択することがおすすめです。
ネットで通える通信制大学【八洲学園大学】
まとめ
あなたの最終学歴が高卒でも、図書館で働くことはできるし、司書資格を取得する方法もあります。
- 司書補講習で司書補資格を取得し、司書講習を受講する。(最短3年)
- 通信制大学(短大)の正科生になり、司書過程の単位を取得、卒業する。(最短2年)
ただ、司書資格を取得してもそれで正規雇用として図書館で働く道は限られています。
非正規雇用だと薄給の問題もあり、それなりに覚悟は必要です。
司書資格にこだわらないで、高卒でも受験できる採用試験を受講するという方法もあります。
都道府県や市町村の初級・中級など受験資格が学歴不問の採用試験に挑戦する。
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