海外の司書資格取得、または海外の図書館で就業希望の方々はよかったら参考にしてください。
最近では、eラーニング(オンライン講座)を導入している大学も多く、日本にいながら受講することも可能になってきました。
常に最新情報を更新できるわけではありませんので、興味のある大学については、必ずご自身でもお調べください。
今回は、アメリカの「南カリフォルニア大学(University of Southern California)」=USCについてです。
プログラムの概要
ALA認定(アメリカ図書館協会認定司書資格) | ー |
iSchool(iSchool Caucusの会員) | ー |
順位(ALA認定図書館情報学部のランキング)* | ー |
*U.S.News & World Report 2013年
通常、図書館情報学の修士は「Master of Library & Information Science」でMLISと略されますが、南カリフォルニア大学は、単にLISのマスターを表すMLISではなく、図書館情報学の管理・経営マスターを提供しています。
その差別化として、Marshall School of Business(経営学修士)に「図書館情報学における経営学修士(Master of Management in Library and Information Science)」が収容されています。
アメリカの図書館情報学に精通した人であれば、南カリフォルニア大学といえば1936年から1986年まで南カリフォルニア大学によって提供された図書館学の修士号を思い出すかもしれませんが、このプログラムは資金難のために廃部され、2013年に現在のMMLISとして、かつてのMLSを再起動させました。
したがってこのMMLISのプログラムは、確立された歴史とこれからの歴史を作るための熱心なはじまりの両方を享受できることが期待できます。
カリキュラム
MMLISのカリキュラムをみてみましょう。
必須科目
図書館情報学分野
図書館情報学の基礎
図書館のリーダーシップの基礎
コレクションの開発と管理
目録
検索方法
デザイン基礎
戦略情報と解析
研究と専門家のアプリケーション
図書館情報管理における最終的な計画の仕上げ
経営分野
マネジメントコミュニケーション
図書館と情報学の基礎に重点を置いきながらも、図書館員の実務を重要視していることもわかります。
選択科目
実習・インターンなど
財政援助・奨学金
調査中・・・
図書館アルバイトの機会
調査中・・・
課外活動
調査中・・・
免責事項:これより先の投稿は、南カリフォルニア大学の学生としての個人の経験によるものです。
われわれの意見は、他の学生、教職員、図書館員の意見を代表するものではありません。
すべての批判は建設的であることを意味します。
周辺環境
カリフォルニア州ロサンゼルスのキャンパスにあるUSCの近くに住んでいるのであれば、MMLISの学生として最高です。
図書館へのアクセス、職員との面会、教員との会話のすべてが可能です。
もしあなたがオンラインの学生で、住んでいる場所から休暇中に旅行をしたい場合は、キャンパスに大歓迎です。
オンラインの学生でも、キャンパス内のリソースの使用は許可されています。
大学の強みと弱み
南カリフォルニア大学で図書館情報学を学ぶメリットとデメリットなど。
大学の強み・おすすめポイント
あなたが熱心な司書またはそれを目指す人であれば、おそらくすでに、図書館学を学べる最も人気のあるオンラインスクールや情報科学教育をご存知でしょう。
それは、この大学ではありません。
しかしそのことは、南カリフォルニア大学の図書館情報学の修士号を取得する学生にとってはよいことかもしれません。
- とても小さなプログラムです。(11人の教員の学術的監督の下、54人の学生で構成されています。)
- とても親身によりよい方法で献身的にサポートしてくれる
- 後退を恐れ(危惧することによって)前向きに勢いをもって推進しようとする姿勢がある
大学の弱み・デメリット
- とても小さなプログラムです。
- ALA認定の途中
- 学費は高額なほうであり、大学がそれに対して協力的とは言えません。
わたしは、南カリフォルニア大学の図書館分野がMMLIとして新しくスタートして5期目の学生となりました。
そのため、これを書いている時点で、比較的新しく小さいプログラムに対しての自分自身の経験を証明することしかできません。
これらはわたしの経験から洞察です。
そして、経験と洞察の両方ともわたしだけによるものです。
さいごに
南カリフォルニア大学のMMLISはかなりユニークな学位だという印象です。
比較的最近はじまったこのプログラムは、小規模でありながら起業家教育との結びつきを持ち、ほかの図書館情報学の教育プログラムとは異なります。
MMLISのプログラムをみると、図書館情報学の分野でも、ほかの様々な業界と同じように、リーダーシップや創造性、思慮深さ、リスクマネジメントが必要とされていることがわかります。
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