家に読まない本がたくさんあって、その処分の方法に困ることはありませんか?
ブックオフやアマゾン、メルカリで売っても手間がかかるし、大した金額にならないので、それなら寄贈しようと考えることもあるかもしれません。
近所にある公共図書館は、通常、寄贈の本を受け取るものなのでしょうか。
また、たとえば家の近所に大学図書館がある場合、特に所縁がない(卒業生とかではない)場合でも引き取ってもらえるのでしょうか?
図書館に本を寄贈することについて、その方法や条件などを見ていきましょう。
いらなくなった本はどうする?
本棚に眠っている本、どうしていますか?
以前、目的の本が図書館にない場合、リクエストをしたり、借りられる図書館の選択を広げて、上手に活用しようという内容の記事を書きました。
でも、図書館に借りてばかりではなくて、寄贈したいと思うことだってあるかもしれません。
最初から読みたい本はどんどん買って、いらなくなったら人にあげたいという人もいますよね。
読書家で有名な芸人のカズレーザー(メープル超合金)さんは、
「本はどんどん買って、読んだら処分し、また同じものが読みたくなったら、そのときに買う。」
と言っていました。
それもありだと思いますが、どうしても本を捨てるのは気が引けるという人もいるでしょう。
そんなとき、近所の図書館にでも寄贈できたらいいですよね。
自分も楽だし、誰かにとって役に立つことになるなら、一石二鳥です。
では、その方法をみてみましょう。
本を寄贈するのも簡単ではない
2008年頃だったと記憶していますが、福島県の矢祭町の図書館が、「矢祭もったいない図書館」を開催することを告知し、全国から本の寄贈を受け付けていました。
想像を超える寄贈があったそうで、40万冊集まった時点で、引き受けを中止したそうです。
このとき、本を寄贈したい人は意外とたくさんいるのだということがわかりました。
矢祭町は、寄贈をストップした代わりに、図書を寄贈してほしい自治体を紹介していましたが、それも、10年経った現在は行っていません。
「本を寄贈したいです。」
「どうもありがとうございます。」
といかないのが、現状です。
なぜなら、「本」といっても、それは本当に色々で、図書館にも欲しい本と要らない本があります。
また、受け入れた本の分類が大変で、それで人手を割くことができず、お断りせざるを得ない図書館も多数あります。
基本的に、現行人気書(予約が多く、足りていない本)や「地域の郷土資料」等は引き取ってもらいやすいでしょう。
引き取って貰いやすい本
どういった図書館かによって、引き取ってもらえる本はまったく違うと考えられます。
「誰のための図書館か」を考えたらわかりやすいと思いますが、公共図書館は市民(など地域の人)のための図書館なので、娯楽系の新しい人気図書が求められますが、専門や大学図書館は、その分野の学習、調査・研究のための図書館なので、ジャンルは必然的に絞られます。
もう少し、詳しくみてみましょう。
公共図書館の場合
公共図書館の場合は、その後の取り扱いを図書館に一任できる(いらない本は返してほしいなどの要望がない場合)のであれば、引き受けてくれることがほとんどです。
ただし、状態の悪いもの、発行年度の古い百科事典など内容の古いものは状態が良くても断られることもあります。
公共図書館は、予約が100人待ちになることも珍しくないので、そういった本は喜んで引き取って貰えます。
- 予約者の多い本
- 地域の郷土資料
- 数年以内に発行された下記の状態の良いもの
ー小説などの文学書
ー料理本、旅行ガイドなどの実用書
ー文庫や新書
予約の多い本については、各図書館のホームページに「一般書の予約ベスト」などが公開されていると思うので、そちらを参照してみてください。
大学図書館の場合
大学図書館の場合は、その大学の卒業生が在学中に使用していた図書など、教授の推薦図書であれば、引き取って貰いやすいと思います。
大学によってはシラバスを公開しており、そこに使用図書、推薦図書などが明記されていることもあります。
ただ、それをひとつひとつ調べるのも手間ですよね。
たとえば、法律関連の学術書であれば、とりあえず法学部のある大学図書館に持って行ってみるという具合でいいと思います。
まとめ
図書館に寄贈 家にある不要な本は、図書館で引き取ってくれる?
- 公共図書館は、人気の新刊を買って、読んで、寄贈のスピードが早いほど引き取って貰いやすい
- 大学図書館は、その大学が開講している学部の専門書、学術書であれば引き取って貰いやすい
特に条件などはありませんが、図書館によってさまざまなので、どこで何を必要としているかはいくつか問い合わせをして確認するしかないと思います。
いらない本を売っても、手間がかかる上に二束三文にしかならないので図書館に寄贈したいと考える人もいるかもしれませんが、寄贈するにも手間がかかりますね。
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