図書館を舞台にしたどうぶつが出てくる絵本4選




カテゴリー「図書館を観る」の中で、図書館を舞台にした(または、あるシーンに図書館がでてくる)映画を紹介していますが、映画などの映像作品以外にも、絵本、児童書、小説など図書館が出てくる読みものがいくつかあります。

 

「図書館を観る」記事一覧

 

今回は、図書館を舞台にした絵本の中で、さらに「どうぶつ」がでてくるものをいくつか紹介します。

 

子供に本好きになって欲しいと願っているお母さん、お父さんも参考にしてみてください。

 

図書館で目的の絵本を探す方法

 

まず最初に、図書館で、目的の絵本を探す方法を紹介しておきます。

 

一度知っておけば、今後も絵本探しが簡単になると思います。

 

 

図書館で本を探す場合、本の背に貼られた請求記号を元に目的の本を探すことになりますね。

 

絵本、児童書の場合は、図書館によって独自分類番号を使用しており、明確なルールがありません。

 

多くの図書館は、以下の分類を取り入れています。

 

児童書の分類について
  • 絵本=E+著者の名字の頭2文字
  • 児童書=著者の名字の頭2文字
  • ヤングアダルト(青少年向け)=JB+著者の名字の頭2文字

 

基本的には、児童書の分類(著者の名前の頭2文字)に、絵本の場合はE、ヤングアダルトの場合はJB

が頭につくと考えればいいと思います。

 

ただし、絵本については所蔵数が少なく、細く分類する必要がない場合は「E」だけのことがあります。

 

※外国人作家の場合「名前・苗字」で表記されることが多いですが、この場合も請求記号は苗字の頭文字です。

 

公共図書館には、児童コーナーがあります。

 

児童コーナーの中で、さらに、絵本・児童書・ヤングアダルトと区分けされている図書館が多いです。

そして、それぞれのコーナーで、あいうえお順にならんでいます。

 

では、本題の図書館を舞台にした動物が出てくる絵本を4冊みていきましょう!

 



 

 

ライオンは図書館がだいすき?

 

アンディとライオン

 

1961年 ジェームズ・ドーハーティ/文・絵

請求記号:Eドハ

 

図書館からライオンの本を借りてきたアンディは、頭の中がライオンのことでいっぱいになってしまいました。

 

そんなある日、学校に行く途中のアンディの目の前に、ほんもののライオンがとびだしてきます。

 

でもアンディはぜんぜん平気!

ライオンはアンディの親友だったのです。

 

副題に「しんせつをわすれなかったおはなし」とあるように、心が温まるお話です。

 

また、子供の想像力を育むためにもぴったりの絵本ですよ。

 

赤毛のアンの翻訳で有名な村岡花子さんが日本語版の翻訳を手がけています。

 

 

としょかんライオン

 

2007年 ミシェル・ヌードセン作、ケビン・ホークス/絵

請求記号:Eホク

 

 

とっても有名で大人気の絵本。

 

図書館という場所は、きちんとルールを守りさえすれば誰でも入れるところです。

たとえそれがライオンでも。

 

いつも静かな図書館に、大きなライオンがやってきて、みんな大あわて。

 

でもお行儀のいいライオンは、すぐにみんなと仲良しになります。

 

ところがある日、ライオンはある事件を起こしてしまい図書館を去ってしまいます。

 

 

ルールは守るものだけど、ときに、ルールよりも大切なことがあります。

 

そんなことを静かに語りかけてくれる絵本です。

 

「どう思うかな?」

と、家族で話し合うこともできる素敵な物語です。

 

2回目に読むときはカバーをはずして、表紙の裏の絵から読んでみてください。

 

裏表紙のところまで物語が続いていますよ。

 

LiB&Journey「図書館のきまりよりも大切なこと」

 

 

ねずみが教えてくれる図書館という世界

 

としょかんねずみ

 

2012年 ダニエル・カーク/作

請求記号:Eカク

 

さて、ライオンが図書館を使ってもいいなら、ねずみはこっそり図書館で暮らす?

 

ねずみのサムは、図書館の調べ物コーナーのうしろにある小さな穴の中で暮らしています。

 

夜になるとサムは穴からでて、思う存分本を読みます。

 

そして、頭の中が空想の世界でいっぱいになったサムは、自分でも本を書いてみることにします。

 

サムは、自分でつくった小さな本を、児童書コーナーに並べます。

 

それを見つけた子ども達は大喜び!

子どもたちは夢中になり、いつの間にかサムは大人気作家に!

 

しかし、そんな人間たちに対してサムは思うのです。

「どうしてみんなは、お話を考えたり、書いたりすることを難しいと思うのだろう」

 

空想の世界を飛び出し冒険すること、自分の好きな世界を創造すること、本を読むことも文章を書くことも、本来は自由なはずです。

人間が自由にできることの喜びを、ねずみのサムが教えてくれます。

 

この絵本は、子どもたちが素晴らしい空想の世界を体験するための扉ですよ!

 

現在、5シリーズがでています。

 

 

ピュアな少女が司書になったら、図書館はこんなに楽しい!

 

しずかに!ここはどうぶつのとしょかんです

 

2006年 ドン・フリーマン/作

請求記号:Eフリ

 

図書館がだいすきな少女・カリーナは、土曜日の朝、図書館へいくのがお決まりです。

 

ある日、動物がたくさんでる本を読んでいたカリーナは、「わたしが図書館の人だったら、動物だけが図書館に入れるとくべつな日をつくるのに……」と考えます。

 

カリーナは司書になり、カウンターのうしろにすわっている自分を想像します。

 

すると戸口からカナリアがやってきて、ライオン、くま、ぞう、クジャクなどが次々やってきてやがて図書館は動物でいっぱいになります。

 

1969年にアメリカで初版が刊行されたドン・フリーマン作の可愛い作品です。

 

どうぶつ達に図書館で楽しく過ごして欲しいと、司書として奮闘するカリーナの様子がとてもほほえましく、動物好き、図書館好きの人にはたまらない作品です。

 

 

 



 

 

まとめ

 

図書館を舞台にした、どうぶつが出てくる絵本4選

いかがでしたか?

 

今日紹介した絵本はどれも、単に図書館に動物が現れるファンタジーではありません。

 

図書館は、わたしたちが自由に教養を得られ、世界を知り、さらには創造のきっかけをくれる場所なのです。

 

それがいつでも手に入るのに、みんないったい何をやっているの?と、サムやカリーナに言われているような気がします。

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