図書館がでてくるヤングアダルト図書のアーカイブ

ヤングアダルト図書とは

 

ヤングアダルト図書(young adult book)

 

ヤングアダルト図書は、児童図書の中でもっとも確立されておらず「ライトノベル」などと混同されることもしばしばあります。

 

アメリカでは「ヤングアダルト」は出版の一部として確立されていますが、日本では高年齢向けの児童文学やティーンエイジャー向けの文庫シリーズなど、別個に並立している状態です。

その理由のひとつとして専門出版社がほとんどなく、児童図書の出版社や総合出版社から出版されることが多いことがあげられますが、図書館もまた、中高の図書室と連携し、そのジャンルを確立するための働きかけが必要です。

 

では、実際にヤングアダルト図書とはどういうものかというと、

おおむね12歳から18歳の読者を対象として企画、執筆、制作および販売促進が行われる図書

のことです。

また図書館サービスとしては、上記の年齢層が読む可能性のある図書、図書館がその年齢層に対して用意する必要のある図書も含みます。

そのため、成人向けの一般書がヤングアダルト図書に該当する場合もあります。(実際にはこの場合が多いです)

【参照】 図書館情報学用語辞典(第4版)

図書館で「ヤングアダルト図書」を探す方法

 

ヤングアダルト図書は、前述のとおり、成人向けの一般書がヤングアダルト図書に該当する場合もあり、日本十進分類法(NDC)ではこちらで紹介した小説と同じく9類に分類されます。

 

図書館が、ヤングアダルトの年齢層(12〜18歳)が読む可能性が高い、またはヤングアダルトに対して用意する必要があると判断した場合は、児童書のコーナーにヤングアダルト対象の請求記号に則って配架されていることもあります。

 

児童コーナーの分類方法
  • 絵本=「E」または「エ」+著者の名字の頭2文字
  • 児童書=著者の名字の頭2文字または、NDC+著者の名字の頭2文字
  • ヤングアダルト(青少年向け)=JBまたはY+著者の名字の頭2文字

※外国人作家の場合「名前・苗字」で表記されることが多いですが、この場合も請求記号は苗字の頭文字です。

 

 

 

図書館がでてくるヤングアダルト図書

 

ヤングアダルト図書の請求記号は各図書館によって異なりますが、多くの図書館では、

JBまたはY+著者の名字の頭2文字

にしています。

気をつけたいのは、外国人作家の場合「名前・苗字」で表記されることが多いですが、この場合も請求記号は苗字の頭文字になるところです。

 

 

出版年順(新しい順)

 

請求記号は各図書館によって異なる場合がありますので、利用する図書館のOPACでもご確認ください。

 

 

書名・タイトル 編著者名 図書館場面
「ビブリア古書堂の事件手帖7~栞子さんと果てない舞台~」
三上 延
JB913/ミカ/7
「ビブリア古書堂の事件手帖6~栞子さんと巡るさだめ~」
三上 延
JB913/ミカ/6
「吉野北高校図書委員会3~トモダチと恋ゴコロ~」
山本 渚
JB913/ヤマ/3
「ビブリア古書堂の事件手帖5~栞子さんと繫がりの時~」
三上 延
JB913/ミカ/6
「ビブリア古書堂の事件手帖4~栞子さんと二つの顔~」
三上 延
JB913/ミカ/4
「ビブリア古書堂の事件手帖3~栞子さんと消えない絆~」
三上 延
JB913/ミカ/3
「ビブリア古書堂の事件手帖2~栞子さんと謎めく日常~」
三上 延
JB913/ミカ/2
「ビブリア古書堂の事件手帖1~栞子さんと奇妙な客人たち~」
三上 延
JB913/ミカ/1
「晴れた日は図書館へいこう2」
緑川 聖司
JB913/ミド/2
「吉野北高校図書委員会2~委員長の初恋~」
山本 渚
JB913/ヤマ/2
「吉野北高校図書委員会」
山本 渚
JB913/ヤマ/3
「成風堂書店事件メモ2 サイン会はいかが?」
大崎 梢
JB913/オオ/
「成風堂書店事件メモ出張編 晩夏に捧ぐ」
大崎 梢
JB913/オオ/
「成風堂書店事件メモ1 配達あかずきん」
大崎 梢
JB913/オオ/
「ぼくは落ち着きがない」
長嶋 有
J913/ナガ/
「晴れた日は図書館へいこう」
緑川 聖司
JB913/ミド/1