最終学期、わたしのALA学生支部のメンバーは、ノースカロライナ州ローリーにあるノースカロライナ州立大学のJames B. Hunt Jr. Libraryの図書館ツアーに参加しました。
この図書館は、2014年のスタンフォード賞、研究図書館におけるイノベーション賞を受賞するなど、ますます注目を集めている特別な施設です。
わたしは、図書館の建築、技術、利用スペース、そしてbookBot(自動集密書架)のロボティックな書籍配信システムに驚いていました。
bookBotとはHunt Libraryの印刷物コレクションのほとんどを収蔵している閉密の書架ストレージです。
下記の動画でみられます。
ツアーの終盤、ツアーグループのひとりが身を乗り出して「図書館はどこですか?」とささやいたことにわたしは驚きました。
この質問は、われわれの図書館学の学生と教員を含む小さなコミュニティの間で興味深くダイナミックなディスカッションにつながりました。
何が、図書館を図書館にするか
この活気に満ちた議論は、「場所としての図書館」について、いくつかの異なる角度からの視点をわたしに与えてくれました。
まず、利用者のコミュニティには何が必要でしょう?
通常、基本的な利用者のニーズは、リソース(印刷物と電子媒体を含む)、学習のための利用スペース、テクノロジーへのアクセスなどが含まれます。
しかし、議論の結果、われわれにとっては、利用者がリソースにアクセスできる場所であることに加えて図書館は仕事場として存在するという考えが根付いていることに気づかされました。
図書館司書のみなさん!
あなたの職場としての図書館は、どのようなタイプの図書館ですか?
あなたは、職場としての図書館に、どのような物理的な特徴をお求めですか?
あなたが幼少期または学部生や図書館学の課程を学んだ時期に頻繁に通ったような、たくさんの図書と雑誌の書架が並んでいるような図書館を想像しますか?
テキサス州サンアントニオの公立デジタル図書館であるHunt LibraryやBiblioTechのような ” 未来型図書館 “で働いている姿は想像可能でしょうか。
テクノロジーは図書館の未来に影響を与えますが、それでもなお、印刷された本が図書館に長く住む理由がたくさんあることもまた、疑いの余地はありません。
農村地域の小さな公立図書館、主要な研究機関にある大規模な学術図書館・・・わたしたちが図書館学の課程を終えて、最終的にどこかにあるどういった図書館で働くのかはわかりませんが、図書館員としてのわたしたちの仕事の一部は、図書館の大きさとそこに含まれるリソースによって形作られます。
ほとんどの図書館員が、キャリアの中でそのうちに、図書館の建設や改築プロジェクトに直面することになります。
たとえば、デューク大学の図書館では、新しい研究コモンズが制作されています。
わたしたちは、図書館情報学の学生として、いつか実務で役立つように「図書館建築」についてどのように準備しておくべきでしょうか。
場所としての図書館を意識する
まずなにより、学生の間に図書館での実務経験を得ることは、リソースや利用者との現場体験だけでなく、図書館という空間での作業にも役立ちます。
わたしが働いていた各図書館では、実践的で審美的なやり方で、うまくいったものとできなかったものの両方からアイデアを得ることができました。
わたしが図書館で体験したものの中で最も興味深かったのは、テクニカルサービスが改変されて現場から離れた際に発生しました。
最初は図書館の仕事に慣れるということ自体が挑戦的でしたが、ある図書館にはそれがありませんでした。
この変遷にわたしを助けたひとつのことは「ワークライフ委員会」への移動を任命されたことです。
わたしたちの任務?新しい職場であるタバコ倉庫を改築した建物(文化保護機関であるアメリカ合衆国国家歴史登録財に登録されている)の周辺にあるさまざまなキャンパスの建物、ビジネス、バス・スケジュール、そのほか素敵なものを探索し、その結果をほかの図書館の同僚と共有することです。
それは、面白い任務でした。
そしてわたしは、建物とその周辺に恋に落ちたのです!
在学中または在職中に、様々な図書館に対応できるように準備するほかの方法として、地域周辺や旅行に行った時を利用して異なるタイプの図書館を訪れることです。
もしツアー中に図書館の前を通過し、あなたがその図書館に行きたければ、手を上げて止めてもらいましょう!
あなたは、自分が働いている図書館の建築について意識したことがないかもしれませんが、(憧れの図書館で最初のポジションを得られたことに興奮している間は特にそうですよね^^)、それでも、あなたもいつ図書館のブリック・アンド・モルタルの増大や改築に参加して影響力を持つことになるのか分かりませんよ。
あなたがどのように「場所としての図書館」の未来のリーダーになれるか考えてみましょう!
ーLesley Looper(アメリカのフルタイム図書館司書、ブロガー)
この記事は、レスリー・ルーパーが2014年にhlsに投稿したものを許可を得て翻訳編集し、転載したものです。
Lesley Looper 「Hack Your Image of Libraries as Place」(20 May, 2014)Hack Library School
さいごに
図書館を図書館にするものとは何でしょうか。
確かに図書館員であれば、無意識のうちに自分が働く場所の図書館として、いろいろなものを想像しちゃいますよね^^
とても考えさせられる記事でした。
2014年度のALA(アメリカ図書館協会)のカンファレンスに出席する学生は、イベントの1つとして、LLAMA(Library Leadership&Management Association)の建築・装備部門が主催するラスベガス図書館のツアーにわずか40ドルで参加できたそうです。
さまざまな図書館を探索することは、可能性の想像が広がります。
図書館情報学の学生にそのような機会が与えられるのは素晴らしいことです。
あなたも、図書館学を学ぶ中で、興味深い図書館の経験がありましたか?
何らかの形であなたを感動させたり驚かせた図書館はありますか?
ぜひコメントやメールでわたしたちと共有してください!
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