非正規司書は契約期間の遵守より自分の生活を尊守




図書館の仕事や、それに関連する資格にこだわるあまり、なかなか貧困状態から抜け出せない人たちがいるそうです。

 

▼2016年09月08日の東洋経済ONLINEの記事

月収13万円、37歳女性を苦しめる「官製貧困」公営図書館の嘱託職員は5年で”雇い止め”に

 

それらは別に、本人が貧困だと思っていなかったり困っていないのであればそのままでいいのですが、「どうにかしなければ」と考えているのならば、待遇や法律が変わることを待っているだけではリスクが大きすぎます。

 

では、こういった状況であり、その状況を変えたい場合、具体的にどうすればいいのでしょうか。

 

今回の記事は、元非正規司書であり、派遣切りの経験もあるわたしが真剣に考えて書いてみました。

現在、非正規司書時代からやっていた副業が本業となり、派遣司書の仕事を副業として続けています。

 

国や社会制度の問題よりも、自分で変えられるところ

 

自己責任論や根性論ではありませんが、生活ができないような労働条件の求人があり、それに応募する人、その両者がいてはじめて「非正規司書の貧困問題」が発生します。

 

無理やりそこで働かされているわけではない以上、いくらでもどのタイミングでも自分で選択ができるはずです。

 

資格より、収入を増やすこと

 

(冒頭のリンク先の記事の)女性は、状況を変えたいと思っており、学芸員の資格を取得しようと通信制大学の科目履修生になっています。

 

この場合、貯金はできなくとも何とか生活できる給料であることが、逆にそういう判断をしたのだろうと推測できます。

 

 

もし家賃も払えないような給与だった場合、考えるよりも先にアルバイトを探すなど、とにかく収入を増やすことを考えるしかないからです。

 

この記事ではシフト制なのか、毎日17時15分で終業なのかわかりませんでしたが、たとえシフト制だったとしても何かしらバイトができます。

 

ただ、シフト制の仕事は副業が難しいのは確かなので、シフト制の仕事を選ぶときにはそこの給料だけで食べていけるのか事前に自分の生活に当てはめて考えることは必須です。

 

図書館の求人 これはブラック?その見分け方と注意するポイント

2018.09.06

 

仮にシフト制の仕事なら、週1のアルバイトでもいいです。

 

バイトで得た収入だけは貯蓄に当てることができます。

 

5年で契約が切れるのなら、1ヶ月1万バイトで稼いだら5年で60万貯まります。

 



 

契約期間内に身の振り方を決める

 

嘱託は1年契約、更新は最長5年と決まっていて、今は4年目です。

来年はすごく頑張っても、仕事で成果を出しても確実にクビになります。

 

「確実にクビになる」と言われていますが、どこかで「頑張れば無期限雇用になれる」との期待があったのだろうと推測します。

そうでなければ、自らクビになるまで待つという行動が考えられませんし、そこは応募する時点で分かっていることなので、それに対する絶望感は生まれないはずです。

 

強い責任感があるのかもしれないし、職務経歴に”1つの職場で5年働いた”という経歴を残したかったのかもしれないし、その人なりの事情があるのかもしれません。

 

それでも、5年で契約が切れた時点でちょうどいい仕事が見つかるとは限らないので、3年目4年目くらいから常に(毎日)次の職場探しはするべきだと思います。

 

スキルアップを図りたいならパソコンは所有したほうがいい

 

部屋にはテレビもパソコンもない。調べものはスマートフォンでする。

 

こういった状況の人は、スマホをガラケーにして、パソコンを買うことをおすすめします。

 

スマホって高くないですか。

わたしはいまだにガラケーですが、1ヶ月1,200円くらいです。(追記:2019年、さすがに時代遅れですが、いまでもガラケーです。職業上、スマホは持っていますが、Wi-Fi通信のみで使用しています。)

 

それで浮いた分でパソコンを買いましょう。

 

学芸員の勉強をするより、Excelの勉強をした方がよほど転職しやすいです。

 

また、ある統計によると貧困率とパソコンの所有率は比例するようです。(suit woman「貧困女子」より)

 

インターネットの世界は、情報の宝庫です。

 

2018年現在、インスタグラマーとして食べていきたいのならスマホ1台でも仕事になりますが、スキルアップをしたり役に立つ技術を身につけたいならパソコンは持っていたほうがいいです。

 

ちなみにインスタグラマーの知り合いがいますが、写真を加工したりデザインするなど、やはりパソコンは必須アイテムのようです。

彼女は独学でphotoshopとIllustratorを使いこなしていますよ。

 

どうにかしてもらえることを期待しない

 

役所は誰でもできるって考えているし、いくらでも交換ができる部品くらいにしか思われていません。

 

5年契約期間がある内の、4年目に自ら取材に応じていて「来年はすごく頑張っても、仕事で成果を出しても確実にクビになります」と発言していることから、入職時には、頑張れば無期限雇用または正職員にしてもらえるというわずかな期待を持っていたのではないかと推測します。

 

確かに、パートや派遣から無期限雇用として雇われたり、ごく稀に正職員になれる人もいます。

 

もしそうなったらかなり幸運なことで、普通はそんなことはないと考えて身の振り方を決めておくべきです。

 

過度な期待はしないほうが身のためです。

 

契約期間など守らなくてもいい

 

この記事の女性のように、嘱託や派遣の仕事には契約期間というものがあります。

これを律儀に守っている人はどのくらいいるのでしょうか。

 

決められた契約期間をまっとうしようとする責任感は結構ですが、結果、それで自分の生活を逼迫するようではその責任感さえ疑問です。

 

あなたのクビを切るのは、あなたの能力どころか顔も知らない人

 

図書館を運営しているのは大抵、国や地方自治体、大学などです。

 

それらには、図書館の現場以外の場所に「人事部」という専門の部署があり、労働法などの法律を知り尽くしている人がいいます。

 

その人たちにとっては、

あなたがどんな仕事をしているのか、
どんな能力を持っていて、
現場でどんな評価を得ているのか

そんなことは知らないし、興味すらないでしょう。

 

それ以前にあなたの顔すら知らない場合もあります。

 

この記事で女性が自分で言っているように

「いくらでも交換ができる部品くらいにしか思っていない」

のです。

 

一方、現場の上司や同僚は、あなたが辞めていくことを表面的には惜しがってくれるかもしれません。

でも、人事に働きかけることは稀です。

 

なぜなら、相手は法律を知り尽くしている人たち。

強敵だから闘いたくないのです。

 

みんな、自分のことが大切なのです。

 

それでも、自分の生活や人生よりも契約期間のほうを守りますか?

 



 

「責任感」を履き違えて本末転倒になる人

 

図書館で働いていると、周りを見渡せば、派遣や嘱託職員はたくさんいます。

その中には、契約期間を守らず辞めていく人もたくさんいました。

 

でも、圧倒的に「居心地がよくてやめられない」多いですが。

 

 

その人たち(契約期間を守らず辞めていく人)は、自分の置かれた立場を理解し、常によりよい条件の仕事を探しているのです。

 

例えば契約期間が5年なら、5年間、常に求人情報をチェックし、チャンスがあれば自分のタイミングで乗り換えます。

 

これは、決して無責任とは言えないと思います。

 

自分ひとりの生活を守れない人が、社会の役に立てるとは思えません。

実際、社会の役に立つどころか社会のせいにしていますよね。

 

まとめ

 

非正規司書は契約期間の遵守より自分の生活を尊守!

 

待遇や法律が変わることを待っているだけではリスクが大きすぎるので、自分で変えられるところを変える必要があります。

 

自分で変えられるところとは
  1. 資格より、収入を増やすことが先
  2. 契約期間内に身の振り方を決める
  3. スキルアップを図るならパソコンは所有したほうがいい
  4. どうにかしてもらえることを期待しない

 

そして、自分の生活を尊守できないなら、契約期間を遵守しなくてもいいです。

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