絵本で学ぶ図書館 図書館のルールとマナーがわかる絵本3選




どんな場所にも、そこに応じたルールやマナーがありますが、図書館にも図書館独自のルールやマナーがあります。

>>図書館はマナーという名のルールだらけ? 図書館で気をつけたい3つの問題

 

 

図書館を舞台にした絵本はたくさんありますが、今日はその中から、図書館のルールやマナーについて学べる絵本を3冊紹介します。

 

 

 

子どもに図書館について学んでもらう教材としてもピッタリですが、親子で考えたり話し合ったりできるような想像力や道徳心を育むお話もありますよ。

 

図書館のルールとマナーがわかる絵本3選

 

それでは、図書館のルールとマナーが分かる絵本をみていきましょう。

 

図書館の本の返却日を守らないとどうなる? 「ビバリーとしょかんへいく」

 

図書館で本を借りると、「この日までに返してください」という”返却日”が設定されます。

 

 

図書館の本は公共の財産で、その本を利用したい人にきちんと行き渡るために大切な制度です。

返却日を守るということは、ルールを守ること。

 

 

図書館の本の返却日についてわかりやすく描いたのが「ビバリーとしょかんへいく」です。

ビバリーとしょかんへいく
 

 

本と図書館が大好きなビバリーは、ある日、自分の図書カードを作ってもらい『はくあきのきょうりゅう』という本を借りて帰ります。

 

その本がおもしろくて、おもしろくて、気がついたら返却日を過ぎていました!

 

次の日、図書館に返却にいきますが、不安でお腹がいたくなってしまったビバリーは、あんなに大好きだった図書館に入ることができません。

 

ともだちに相談すると、「牢屋に入れられちゃうかも」、「高額な罰金を払わされる」といわれ、怖くなったビバリーはますます図書館に行きにくくなり、どんどん返却日が過ぎてしまうのです。

 

 

図書館での返却日を忘れてしまったらどうなるのでしょうー――。

返却日は守らなければいけないこと、でも、それはどうして―――?

 

図書館の本の返却期限はもちろん守らなければいけないことだけど、いろいろな事情があってつい返し忘れた…

ということは、大人にもあることです。

この絵本では、そういった場面に遭遇したときの子どもの心理がうまく表現されていています。

はじめて経験することは、どんなことでも緊張が伴いますね。

もう何度も何度も図書館で本を借りて、返却日が過ぎてしまうことを気にしなくなった人にこそこの絵本を読んでビバリーのように初心にかえってほしいなと思いました。

 

 

図書館のルールで窮地を脱する?「としょかんのよる」

 

 

はらぺこのキツネがネズミを食べようとしますが、ネズミが逃げた先は、閉館後の図書館。

図書館はキツネにとって縁のなかった場所です。

 

賢いネズミは、図書館のルールを教えてあげることで自分の窮地を脱します。

ー静かにすること。
ー独り占めしないこと。
ー元の場所に返すこと。

まるで図書館員のようなネズミの指導で、そのうち、文字が読めないキツネも本の魅力に気づきはじめます。

 

ある晩、キツネはニワトリを口にくわえて図書館にやってきます。

食べられたくないニワトリはキツネに「にわとりの骨はのどに刺さるから危険だ。」と教えてあげます。

 

それは本当かな?

 

ネズミは百科事典を使って調べることを提案します。

 

 

心ならずも図書館に出会ってしまったキツネが図書館にたくさんある本に心躍らせ、もっと知りたいという欲求を芽生えさせ、こんな世界があったのかというワクワクする気持ちが伝わってきます。

 

としょかんのよる
 

ローレンツ・パウリ(文)、カトリーン・シェーラー(絵)というスイス人絵本作家による作品です。

 

海外の絵本には、キツネがいじわるな動物として描かる作品がとても多いです。

キツネが弱い動物を食べたりいじわるをして、最後にいじわるなキツネがやっつけられるという展開がよくみられますが、この作品では図書館のルールを使って窮地を脱する賢いネズミによって動物たちに新しい関係が育まれていきます。

 

物語を通して図書館サービス、マナーがさりげなく語られるお話しですが、同時に想像力が育まれるお話です。

 

ルールよりもたいせつなこととは? 「としょかんライオン」

 

図書館に限らず、どんな場所にもみんなが気持ちよく過ごせるようにルールやマナーがあります。

でも、ときに、ルールや規則、きまりごとよりも大切にしたい場面に遭遇することがあります。

 

「としょかんライオン」は、そんなお話です。

 

としょかんライオン (海外秀作絵本 17)
 

図書館は、みんなの場所。

マナーときまりを守れば、誰でも入れるところです。

たとえそれが、ライオンでも?

 

ある日、図書館にライオンが現れ、図書館員のマクビーさんは大慌てで館長のメリーウェザーさんに伝えます。

メリーウェザーさんは、「きまりを守るなら…」と入館を許可します。

 

髪をひっつめ、眼鏡をかけ、地味なスーツを着たメリーウェザーさんは、図書館では何よりも「きまり」を重んじる図書館の責任者です。

でも、その厳しさの奥に優しさと懐の深さを感じさせるとても心の広い、温かい人です。

 

そんなメリウェザーさんが受け入れたライオンは、やがて彼女のもとで色々なお手伝いをするようになります。

図書館には、ライオンにできる仕事がたくさんありました。

 

たとえば、百科事典の棚のほこりをしっぽで綺麗に払ったり、小さな子どもたちを背中に乗せて、本棚の高いところに手が届くようにしてあげたり…。

 

そして、本の匂いをかいだり新しい本に触れるときの喜び、本に囲まれる居心地の良さ、誰かにお話を読んでもらうときのワクワクした気持ち、そんな図書館を楽しむ様子は人間の子どもたちと同じです。

 

最初は誰もが怖がっていたけど、次第に図書館の人気者になります。

そしてこの図書館は、大きくて優雅なライオンが静かに子ども達と一緒に過ごす、穏やかな空間になるのです。

 

しかし、いつまでもここにいられたわけではありません。

「きまり」とは、みんなが気持ちよく過ごせるように大切なもの。

でもたとえ、図書館でも、きちんとした理由があってきまりを守れないことだってあるのです。

それが、人間でもライオンでも。

 

「きまり」より大切なことって何だったのでしょうか。

そして、ライオンはまた、図書館に戻ってくることができる?

図書館という場所を通しての出会いや、心の交流の素晴らしさを味わえる1冊です。

 

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