世界の司書養成プログラムをハックする ワシントン大学




海外の司書資格取得、または海外の図書館で就業希望の方々はよかったら参考にしてください。

 

最近では、eラーニング(オンライン講座)を導入している大学も多く、日本にいながら受講することも可能になってきました。

 

常に最新情報を更新できるわけではありませんので、興味のある大学については、必ずご自身でもお調べください。

 

今回は、アメリカの大学「ワシントン大学 情報学部」についてです。

 

アメリカ国内にはジョージ・ワシントン大統領の名前を付けた大学が多数あるのですが、今回紹介するのは、ワシントン州にある「ワシントン大学= University of Washington (UW)」です。

 

免責事項:この投稿は、ワシントン大学情報学部の学生としての個人の経験によるものです。
われわれの意見は、他の学生、教職員、図書館員の意見を代表するものではありません。
すべての批判は建設的であることを意味します。

 

プログラムの概要

 

図書館関連のプログラムは、UWのInformation Schoolに設置されており「iSchool」と呼ばれています。

 

シアトルの美しいキャンパス内に位置しています。

 

観光名所にもなっている、UW所有のスザーロ図書館(「Suzzallo Library」トップ画像)に近い、メアリー・ゲイツホール(Mary Gates Hall)の3階と4階に「iSchool」はあります。

 

現在(2018年)、iSchoolは図書館学に関するいくつかの学位を提供しています。

学部 情報学 Undergrad programーInformatics
修士(Master)* 図書館と情報科学 Master of Library & Information Science
情報マネジメント科学 Science in Information Management
博士(ph.D) 情報科学 Information Science

*MLIS は(オンライン学習)

 

毎年8人の学生を受け入れる1年間の法律MLISプログラム(図書館と情報科学の法律)もあります。

 



 

カリキュラム

 

UWのiSchoolはクォーター制なので、10月に始まり6月中旬に終了します。

夏には少人数のクラスが開講されます。

 

MLISの場合、9つのコアカリキュラムが存在します。それらは「情報ライフサイクル」を中心に組織されています。

 

これらのカリキュラムに加え、まったく素晴らしい選択肢があります。たとえば、図書館のマーケティングとプランニング、公立図書館のアダルトリーダーサービス、図書館における知的自由のような選択肢があります。(詳細

 

MLISの場合、これらの選択科目、必須科目は、オンラインで受講します。

 

選択科目のほかに、DFW(インターンシップまたは実習)のような現場での研究を行う機会があります。

 

iSchoolにはdual-degree(複数の学位を同時に取得すること)のプログラムが存在しますが、一般的ではありません。何人かの学生は、iSchoolとエバンズ公共政策大学院(Evans School of Public Affairs)に入ります。ほかにはMLISと博物館学(Museology)の学位を取得する人もいます。

 

財政援助・奨学金

 

一般的な融資とともに、UW iSchoolとUW自体には、いくつかのフェローシップ、大学院補助金、および職業調査の職位があります。教授の研究助手として図書館学を学ぶ学部にクラスを教えることによって給与を得るアシスタントシップの機会もあります。

 

UW iSchoolの強みと弱み

 

ワシントン大学情報学部の強み(おすすめポイント)と弱み(デメリット)をみていきましょう。

 

UW iSchoolの強み・おすすめポイント

 

iSchoolの同期や仲間は本当に素晴らしいです。

 

授業、講義、読書などが不​​足していると感じるときは、非公式の勉強会、Facebookのポストなどで共有し合います。

 

わたしがiSchoolで感じる情熱は何にも劣りません。彼らは本当に最高です。

 

学術、専門、企業図書館と公共図書館と密接しているiSchoolは、地域社会によって十分にサポートされていると感じます。

 

多くのiSchool生はUW図書館でアルバイト雇用され、最高の学術図書館員とともに働く機会があります。

学術図書館の経験に加え、わたしたちの多くは、附属図書館(シアトル美術館)や公共図書館(シアトル公共図書館やキングカウンティー図書館システムなど)でボランティアできる機会もあります。

 

そして、MLISを追求し、図書館で働くことが最良の選択肢ではないと判断した場合、学校はシアトルの国際機関とコネクションがあります。

 



 

UW iSchoolの弱み・デメリット

 

ワシントン大学のiSchoolは「iSchool」の名のとおり、おもな焦点は情報です。

 

これには長所と短所があります。

 

わたしは、図書館学の講義ではカンバセーションの機会が多かったのでそこを評価しましたが、図書館管理のようなものに集中する講義については、図書館での勤務経験のない講師による授業でした。

 

常にそうだったわけではありませんが、そういったことが起こる可能性は知っておいた方がいいでしょう。(しかしそれについては、ほかの学校でも起こるということも知っていますが)。

 

わたしは図書館員と図書館学の大きな支持者であり、同じくiSchoolについてもそうでありたいと思っていますが、UW iSchoolのプログラムと間には隔たりがあります。MSIM(情報マネジメント科学の修士)の学生はMLIS(図書館と情報科学の修士オンライン学習者)の学生と授業を共有せず、情報学の学部生に限っては、完全に孤立しています。

 

もし、情報のライフサイクルやそのほかにも人々の生活の中にある役割がすべてわたしたちの情熱におよぶ範囲内であるなら(直接的であるか間接的かは重要ではない)、我々は何らかの団結をするべきではありませんか?

 

わたしは、UW iSchoolがそういった方向で動くことを望んでいるということを感じたことがあるけど、もっと必要だと思います。

 

ー Heidi Kittle Schutt (2011年MLIS修了生。現在ミネソタ州ウィネバゴの「ミュア図書館」館長)

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