愛読家と図書館愛好家のためのロンドンガイド【図書館編】




世界には、美しい図書館やユニークな図書館が数多くあり 、さらにそこには、興味深い読み物であふれています。

建築好きな人であれば、美しい建築やユニークな造りの図書館に興味があるだろうし、愛読家や歴史好きであれば、貴重なコレクションに興味があるでしょう。

そして、図書館好きにとっては、そのすべてに興味がありますよね!

世界の美しい図書館、ユニークな図書館を10選、20選だけ選ぶことは難しいです。

特に、イギリスにはこちら(現役司書が厳選 イギリスの美しい図書館12選)で紹介したとおり、”美しい図書館”だけで12もあります(実際にはもっとあるでしょう)。

 

旅行者であれば、1回の旅行ですべてを訪れるのはなかなか厳しいですが、ロンドンだけに絞ったら10館くらいは訪問できるかもしれません。

 

今回は、イギリスの訪れるべき図書館10館を紹介します。

 

ロンドン中心部

 

 

 

ロンドン図書館(The London Library)

 

その名が示すように、ロンドン図書館ツアーをスタートするために最適なスポットでしょう。

 

イギリス・ロンドンの中心地にほど近いセントジェームズスクエアに位置します。

 

©️The London Library

 

1841年、大英博物館の図書館ポリシーに不満を持っていたトーマス・カーライルの主導で、イギリスの一般市民や王室からの寄付によって誕生したロンドン図書館は、公営サービスとして提供される図書館のモデルにもなったと言われています。

 

100万冊以上の書籍と利用のために会員資格が必要なコレクションを備えたロンドン図書館は、首都の文学機関で高い地位を誇り、偉大な英国文化のなかで知的支柱をになっています。

 

現在も、多くの民間人や企業などのサポートで運営されています。

 

ロンドン図書館ツアーのスタート地点としておすすめしましたが・・・一年中を通して定期的に無料の夜ツアーがあります。

ロンドン大学周辺

 

セント・パンクラス駅まで行けば、徒歩圏内に3つの図書館があります。

 

大英図書館(British Library)

 

大英図書館は、カタログ化されている資料数の点でロンドンのみならず、世界でも最大の図書館です。

閲覧資格を取得するには英国の居住者である必要がありますが、その資格を取得すると、世界中から調達された1億5,000万のアイテムが無料で利用できます。

大英図書館の特筆すべき特徴は、建物の中心を貫くように設計された6階建てのガラス張りの書架です。

©️BRITISH LIBRARY

 

ここに収められた本は、愛読家だった英国王ジョージ3世の蔵書8万5000冊です。

それらは、図書館が所蔵する稀覯書の一部として、研究目的に限り閲覧が許可されています。

 

外観は、建設に1,000万個のレンガと18万トンのコンクリートが使われたという20世紀イギリス最大の公共建築です。

©️BIRITISH LIBRARY

 

右奥に見える、こちらも特徴的な建物はセント・パンクラス駅です。

駅から歩いて行けるのもいいですね。

 

ウェルカムコレクションライブラリ(Wellcome Collection Library)

 

ウェルカムコレクションライブラリは、ヘンリー・ウェルカムによって形成されたコレクションに基づく医学の専門図書館です。

ヘンリー・ウェルカムの個人的な財産により、20世紀で最も野心的なコレクションの1つを作成することに成功した図書館です。

©️Wellcome Collection Library

 

大英図書館から北西にロンドン大学の通りに面して立っており、外観は小さな近代博物館のような佇まいです。

 

しかし、所有するコレクションは医学史研究のための世界有数の機関であり、現代医学と生物医学に影響力のある声でもあります。

 

定期的に医学研究に関連するイベントや展示会を行なっていますが、それらの多くは学際的な性質であるものの視覚的にのみ楽しめる要素もあり、あらゆる知的背景と傾向を持つ人々にとってアクセスしやすく、豊かな探検ができます。

誰でも入館できます。

 

ウィーナーライブラリ(Wiener Library)

 

先のウェルカムコレクションライブラリを出たら、ロンドン大学の敷地に入って次の図書館を目指しましょう。

ロンドン大学の敷地内にあるウィーナー図書館は、有名なラッセル・スクウェアの近くにあります。

ホロコーストの研究に専念しており、ナチス時代の権威あるアーカイブを持っています。1933年、アムステルダムのアルフレッドワイナー博士がナチズムに対抗するために知的自由を使用するために設立した図書館です。

©️Wiener Library

 

2011年にヘリテージロッタリー基金の資金でラッセルスクエアの敷地内に移転しました。図書館はボランティアと慈善寄付に大きく依存しており、定期的に展示会やイベントを開催して創立者の仕事を継続し、ホロコーストだけでなく世界中の人道的危機に対する認識を高めています。

 

 



 

 

シティ・オブ・ロンドン

 

ロンドンの歴史的な金融地区であるシティ・オブ・ロンドン周辺にも3つの図書館があります。

 

ギルドホール図書館(Guildhall Library)

 

ロンドンの特別行政区、シティ・オブ・ロンドンの旧市庁舎「ギルドホール」にあるロンドンに関連する主題に特化した公共の専門図書館です。

©️Guildhall

 

ロンドン市の政府であるロンドン公社によって管理されています。

サミュエル・ピープス、ジョン・ウィルクス、トーマス・モアなどに特化したコレクションを含む、15世紀から21世紀にかけての20万の本があります。

ギルドホール図書館はロンドンの歴史社会調査をするのには最適な場所です。

 

Bishopsgate Institute Library(ビショップスゲート研究所図書館)

 

シティ・オブ・ロンドンから少し東のスピタル・フィールズ、リバプールストリート駅に近いロンドンの文化施設「ビショップスゲート」の図書館です。ロンドンの社会​​史を専門としています。

 

©️Bishopsgate Institute Library

 

ビショップスゲート研究所図書館の特徴は、首都の急進的、社会的、労働的、フェミニスト的、同性愛者の歴史への関心に応えていることです。

 

ワークスペースの上にある素晴らしいガラスのドームは一見の価値があります。

 

施設は無料のwi-fiで完全に一般公開されています。

 

サウス・バンク

 

ロンドンの、テムズ川より南側に位置するサウス・バンクに2つの図書館があります。

 

上階から、テムズ川を望みながら読書に勤しむことができますよ。

 

セント・ブライド・ライブラリ(St. Bride Library)

 

ロンドンのブライドレーンにあるセントブライド基金研究所にある図書館です。

©️St. Bride Library

 

主に印刷、ブックアート、タイポグラフィ、グラフィックデザインを専門とし、ロンドンの印刷業界の著名な社会、文化、レクリエーションセンターであったセントブライド基金が、デジタル時代の脅威にさらされている業界の伝統と工芸品を保存するという重要な目的を果たしています。

 

BFI ルーベンライブラリ(The BFI Reuben Library)

 

イギリスに関連する動画を網羅して提供することを使命に、映画に関するテキスト、映画、デジタルコレクションを公開する図書館です。

 

©️The BFI Reuben Library

 

しかしその範囲は、イギリスのみならず国際的です。

 

図書館好きというより、映画好きの人は必見の図書館です。

 

サウスバンクセンター・ポエットリー図書館(The Poetry Library at the Southbank Centre)

 

ロンドンのサウスバンクセンターのロイヤルフェスティバルホールにある無料の公共コレクションです。

 

テムズ川を見下ろすロイヤルフェスティバルホールの5階にあるこの図書館は、1912年以来、英国の現代詩の出版物をすべて所蔵することを目指しています。

 

©️The Poetry Library at the Southbank Centre02

テムズ川とサマセットハウスの息をのむような景色を眺めながら、何千もの詩のタイトルを閲覧できます。

 

ロンドンの詩の中心として機能し、誰でも参加できる定期的なイベントや大会を開催しています。

 

サウス・ケンジントン

 

パディントンとチェルシーの間の位置に当たるサウス・ケンジントン

 

V&A国立美術館図書室(National Art Library at the V&A)

 

V&A(ヴィクトリア&アルバート)美術館は、常にアートとデザインにおける思考の最前線に立ってきました。

 

©️National Art Library at the V&A

 

その附属図書室にあたるV&A国立美術館図書室は当然、この美術館が持つ野心をサポートし、描画、絵画、彫刻、ファッション、繊維、木工などのトピックに関する広範な研究を含むコレクションへのアクセスを提供します。書籍、雑誌、展示会カタログ、オークションハウス販売カタログ、漫画、e-リソースなど、英国で最も包括的な装飾美術の文献コレクションを保有しています。

閲覧室は美しい内観だけではなく、V&Aのジョン・マジェスキー公園を見下ろすことができ、さらにワークスペースはロンドンで最も壮観な場所の1つです。(トップ画像)

V&Aカフェでのお茶目的として訪れるのもありです。

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