『マチルダ』にみる図書館 図書館で世界を知り「知識は力なり」を体現




家に本がなくても、親が自分の才能に気づいてくれなくても、好奇心をあきらめなければ自分で自分を育てることができます。

 

図書館はそれを応援してくれる場所でもあります。

 

『マチルダ』にみる図書館

 

頭の回転が早く、どんなこともあっという間に覚えてしまう天才少女マチルダ。

 

1才半でたいていの大人と同じくらい言葉を知り、なめらかに喋り、家にある新聞や雑誌をひっきりなしに見ているうちに4才になる前に字をすらすらと読めるようになりました。

 

しかし、両親はそんなマチルダの才能に気付かないばかりか、まったく可愛がらず、むしろかさぶた扱いするのです。

 

「チビのおしゃべり」と呼び、マチルダが「本を買って欲しい」といえば「テレビを見ろ」と言い、相手にしようともしません。

 

好奇心を抑えきれないマチルダは、ある日、ひとりで村の図書館を訪れます。

そこで司書のミセス・フェルペスに才能を見入られ、たくさんの本を紹介してもらいます。

そして、天才少女のマチルダはあっと言う間に図書館の本を読破してしまいます。

 

深慮深く聡明なミセス・フェルペスは、マチルダにとって最初の理解者で、友達。

 

マチルダは、図書館の本を通じてわくわくするような生活を送り、驚くべき人たちと知り合い、新しい世界を旅するのです。

 

1996年公開の実写映画では、『ミセス・ダウト』で末娘を演じたマーラ・ウィルソンが、主役マチルダを演じます。

聡明でポジティブなマチルダのイメージにぴったりです。

そして、監督のダニー・デビートは、同時に、インチキを絵に描いたような中古車ディーラーであるマチルダの父親も演じています。

お利口であることがじゃま扱いされてしまうヘンテコな家に生まれたマチルダは、親に年齢を認識してもらえず、学校に行かせてもらえません。

やっと通えるようになった小学校では、不条理な校長によってひどい学校生活が待ち受けており、マチルダには試練ばかりが降りかかります。

そんなマチルダは、そのうち妙なパワーを持ちはじめます。

 

『マチルダ』感想

 

『チャーリーとチョコレート工場』などの人気作を持つロアルド・ダールによる児童文学で、日本語翻訳は『マチルダは小さな大天才』です。

 

純粋な魂を持つ天才少女が大人社会の矛盾に突き当たりながらも、健気に自分の場所を勝ち取っていく姿を描いています。

 

本を読みたいと強く願うマチルダは自分で図書館をみつけ、文学にのめり込みます。

文学を通じて世界を知り、心の中に友達を得てたくましく成長していくのです。

 

そして、家に居場所のないマチルダにとって、図書館は”居場所”としての役割も果たしています。

 

『まともな家の子供はいない』 にみる図書館 図書館は”居場所”となれるのか?

2018年7月24日

 

さらには、節々にマチルダの「図書館で調べた」というセリフがあり、社会や世の中のことも図書館で学んでいたことがわかります。

大人が読んでもとても面白いストーリーになっています。

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